3D計測
3Dレーザースキャナーによる計測業務
当社では日本に導入されて間もない2000年から3Dレーザースキャナーの利活用に関する研究開発に取り組み始め、長年にわたって得た技術を元に3D計測業務や開発業務を行っています。そのため市販のソフトウェアでは処理が困難な用途であっても対応が可能です。
近年では国土交通省から「地上型レーザースキャナーを用いた出来形管理要領(土工編)(案)」、国土地理院から「地上レーザスキャナを用いた公共測量マニュアル(案)」といったマニュアルも整備され始め、3Dレーザースキャナーの利活用の場が拡大しています。当社では地形計測など一般的な用途以外の経験も豊富ですので、特殊な用途で3D計測を行いたいといったご要望にもお応えしております。
3D計測の例(体積計測の場合)
計測データを合成するために現地計測時に反射ターゲットを周辺に複数個所設置して地上レーザースキャナで対象地形を計測します。(レーザー座標系に基づく値)。反射ターゲットの位置はトータルステーションなどでなどで別途計測します(現地座標に基づく座標値)。レーザー座標系と現地座標系双方の反射ターゲットの座標値を利用して、各3D データを座標変換し、複数データを現地座標系に基づいたデータにします。これにより複数個所のデータが合成されます。
複数個所のデータを合成後、不要なデータやノイズを削除します。その後、3Dモデル(TINモデル)を作成し、断面図や等高線図、体積計算などの成果を制作します。詳細な3Dモデルを作成することにより、データ上で現地地形をトレースする感覚でデータを扱うことが可能になります。
計測サービスをご利用いただく場合
計測サービスをご利用の場合、計測対象物・計測対象エリア・地形形状の凹凸・樹木や草の状況・要求精度・成果品に応じて使用する機器や計測手法などを検討し、ご提案させていただきますのでお気軽にご相談ください。
- 保有機種 :
- LMS-Z210・LMS-Z360i・VZ-400i (全てRiegl社製)
お客様からのご依頼例
- 造成現場における現況を把握し、運土計画を立てたい
- ストックヤードの原料の実地棚卸を行いたい
- 法面の吹き付け面積を把握し、施工前後の状況を把握したい
- 遺構の形状を三次元データとして保存したい
- 砂防ダムにける堆砂量の時系列的な変化を把握したい
- トンネルの内空計測を行いたい
- MMSでは計測できない部分の三次元データを補いたい
- UAVレーザー以上の精度で地形形状を把握したい
- 各種実験における形状変化を検証したい
- 災害現場の検証を即座に行いたい
- 舗装の出来形管理を行いたい